2010年10月22日金曜日

Peregrina a Santiago(8)

日曜日なのに、勤勉な日本からの巡礼は6時に目を覚ました。部屋で、クラッカー、すもも、オレンジジュース、水で軽い朝食をとる。私はいびきをかいていたらしい。少し喉がイガイガするし、なんだか寒い。

「あったまりたいから朝風呂に入るわ」。お風呂にお湯をはって体を沈め、暖まった後にジキニンを服用する。これで風邪の初期症状はおさまるはずだ。

ヨシオから電話があったので、レオンのバル情報を伝える。彼も9日後にはレオン入りするからだ。ザックを整え、ホタテ貝をぶら下げ、トレッキングシューズの紐をきゅっと結び直し、巡礼としてのたたずまいを整える。チェックアウトしてすぐバスターミナルへ。ビジャフランカ・デル・ビエルソまバスで125キロほど移動してから徒歩を始める。

出発まで小1時間あるので、併設されたカフェに入った。あっちゃんはカフェ・コン・レチェ(カフェオレ)、私はレモンジュース。チュロス(揚げパン)がついてきた。カウンターでコーヒーを飲んでいたおじさんが、「僕のチュロスもあげるよ」と1皿くれる。私たち、そんなに空腹に見えるのかしら。それとも巡礼へのお接待?

1015分、3番線にバスが到着。荷物入れにザックを入れ、運転手に9.45ユーロ(1060円)を払う。これから2時間30分も乗るのに、1000円の運賃って安いね。こちらに来てつくづく驚くのは物価の安さだ。とても暮らしやすい反面、スペイン経済の苦境をニュースで知っているだけに、複雑な気持ちになる。

ともあれバスは快調に走る。山の頂きで、いくつもの大きな羽根がゆっくり回っている。スペインは風力発電が進んだ国でもあるのだ。

小さな街をいくつも通り過ぎる。どの街にもパン工房panaderíaの看板があって、ここはパンの国なのだと実感する。

大きな駅前広場のあるポンフェラーダPonferradaに到着し、私たち二人はうっかり間違えて降りてしまう。目的地はここでないと知り、あわててザックをバスの収納庫に入れ、再び乗り込む。間違いに気付いてよかった。もし、ここで降りてたら22キロ以上よけいに歩かなくてはならない。

1315分。やっと終点のビジャフランカ・デル・ビエルソに到着。ドライブインでトイレを借りた。まずは巡礼手帳に、この街から巡礼を始めるスタンプを押してもらわなくてはならない。その手続きは、巡礼宿アルベルゲか教会でする。どこにあるんだろう。

着いたばかりで要領を得ない私たちに救いの手を差し伸べてくれたのは、ドイツからきた若い女性巡礼、カトリンだった。

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