2010年10月22日金曜日

Peregrina a Santiago(6)



スペインの空は、抜けるように高く、透明感のある青で満たされている。朝から雲一つなかったが、午後になると日差しが強くなった。サン・マルコス修道院へ到着。左右に張り出したファサードと、手入れされた前庭がとても美しい。

正確には旧・修道院で、今は教会と展示室ととともに、パラドールになっている。パラドールとはスペイン特有の国営ホテル。古城、貴族や領主の館、由緒ある修道院などを一流ホテルとして改装したもので、歴史的な重厚さと近代ホテルの快適さが味わえる贅沢な宿だ。スペインで92か所あり、室内もさることながらサロンや庭など公的スペースの贅沢さ、美しさが必見と評判だ。

サン・マルコス修道院の展示室は無料で、壁一面に施されたさまざまな彫刻の意味がわかるよう、web画面を使ったガイドがとてもわかりやすい。教会ではミサが始まり、端っこの席で参加させていただいた。神父のスペイン語によるお説教は理解できないが、「主(しゅ)はおっしゃいました」などの文言には、el Señorが使われている(男性を表すseñorに不定冠詞el がついている)

前の席には、ベビーカーの中ですやすやと眠る赤ちゃんと、スーツをきた若い夫婦。赤ちゃんが洗礼をうけるのかしれない。一連のミサが終わると、隣や前後の参列者同士で握手をしたり、ハグをしたりしている。

NPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会の相談会で知り合い、クリスチャンとして巡礼道を歩いたイサカさんに聞いてみると、こうしたミサでの行為は「平和の挨拶」というらしい。「日本では『主の平和』と言いながらお互いお辞儀するのですが、国によって、あるいは参列者同士の関係によって、ハグしたりキスしたりいろいろです」とイサカさんからの受け売り。私は信者じゃないけど、隣の人、前の人と握手をした。

信者だけが参加できる聖体拝領が始まる前に教会を抜け出し、隣接するパラドールに行く。どっしりして天井の高い内部。あぁ立派だなあ。時計を見ると、もう0時30分。空腹なり、喉が渇いたなり。1階にあるバルへ直行する。ビールだ、ビールだ!

生ビールを1杯。そして、レオンの大地のワインと名付けられた赤ワインvino tierra de Leónを1杯。卵とサーモンのサンドイッチ(8ユーロ)と、モルシージャ(血の入った豚の腸詰め)を春巻のような皮でタバコぐらいの細さに巻いてかりっと揚げたcigarillos de morcilla de León(9ユーロ)がめちゃおいしい。

「ここの赤ワインおいしかったわ!」とバルの老ウエイターに言うと「そりゃレオンの葡萄を使ってますからね」と胸をはった。おつりの小銭は彼に差し上げる。

スーパーで1、5リットルサイズの水、オレンジジュース、すももを買って、いったんホテルに帰る。16時から昼寝。郷に入れば郷に従え。シエスタをちょっとだけ楽しむ・・・はずが、はっと目を覚ますと20時30分を回っている。

うわわ、昼寝しすぎた。飛び起きる。今日のメインイベント、居酒屋めぐりに出発だ!

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